変質 そして 偏愛

NTR漫画のヒロインに感情をぐちゃぐちゃにされてしまった人のblog

右向け!!右!!

徹底検証 日本の右傾化 (筑摩選書)読了。

日本社会党を支持していた層はどこに消えたのか?」
社会党民主党民進党と支持を換えてきた層は希望の党を素直に支持できるの?」
自民党内にいた護憲派勢力、三木派の系譜はどこ行ったの?」
と、右傾化を苦々しく思ってる。
「右傾化の何が悪いの?」
「右傾化じゃなくて普通の国になった」
と、思う人が正直羨ましい。

そんな僕が、この本を読んだ感想は、
「日本の社会は右傾化してるわけではなくて、戦後民主主義の暴走ではないか」
である。
戦後日本は、個を大事にする方向に進んできた。
その進んできた先が、今の社会である。
新自由主義規制緩和策の行きつく先が、自己責任論。
個の尊重の行きつく先が、不寛容と無知無関心から生じる差別感。

右傾化を疎ましく思ってる自分も社会の構成員であり、右傾化に加担してるのかもしれない。
本書の第4部家族と女性では、結婚や家族観について取り上げられる。
その中で、官製婚活いかがなものかと書かれる。
僕は行政が婚活サポートに乗り出すのは全然OKだと思っている。
結婚したくてもできない人たちは、弱者であるから、行政がサポートするのは当然ではないか、と。
結婚したい、結婚したい人たちを助けるべきという所に、保守派は自分の価値観を押し付けてくる。
その先にあるものが、独身者や子供のいないカップル、いろんな理由で籍を入れられないカップルが、肩身の狭い思いをすることになるのかもしれない。
そんな未来嫌だな。

(ちなみに、自分は、赤旗勧誘員にお見合いを斡旋してもらったことがあるのだが、紹介後はおせっかいらしいこと一つもなかった。これが、昔気質の近所のおばちゃんだったら、ウザいぐらいに世話焼きされた可能性。やはり、左派は個人のプライバシーにまで踏み込まないんだなあと思ったエピソード。紹介してもらった相手とは自然消滅。)